2012年3月23日

「人間主義」

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今年度の青年江原会の活動は東日本大震災で始まりました。

そう、ちょうど年度末の総会で今年の活動のコンセプト「Innovation」と「蒸留」を発表した直後でした。

 

日本国がこれだけ大きなダメージを受け、日本国民全員が変わらなければならないこの時期に、青年江原会の会長を受けた事の意味を真剣に考えました。

熊本高校は、素晴らしい高校です。熊高を卒業したOBから優秀な人材が全国、全世界に排出され、もちろん、我が熊本でもありとあらゆる分野に熊高OBが散りばめられ、社会的に重要な役割を果たしている事はご存知のとおりです。

卒業したての18歳から社会的に中堅の立場の41歳までの熊高OBに対して、一斉にアプローチができるこの青年江原会という組織です。この日本の危機に熊本から何かを仕掛けられるかもしれない。仕掛けても仕掛けなくても過ぎていく一年。しっかり考えなければなりません。

 

熊本で頭で考えただけでは納得できず、震災後1ヶ月で被災地を見に行きました。正確にいうと、感じに行きました。被災地では何が起こっているのか、何をすべきなのか、何を記憶しなければならないのか、言葉にはならないものを肌で感じてきました。そして、青年江原会が今年の祭に参加することは、日本人として間違いなく是であることを確認し、奉納主として青年江原会で今年も祭に参加することを決めました。

 

大震災をきっかけに、どうしたら日本を救うことができるのか、多くの人が考える様になりました。

戦後の世の中を支えてきた、政治、経済、教育。震災よりもずいぶん前から、それらの世の中の柱を見直すべき時が来ていました。島国に入ってきた西欧の概念のおかげで飛躍的に日本の社会は発展しました。しかし、日本人の遺伝子に刻まれてきた気質と西欧のそれは土台が異なり、ひずみのある土台に大きな城を立ててきた事から、今にも崩れ落ちんとしている事は誰の目にも明らかです。

何らかの、Innovationが必要なのです。

 

青年江原会の活動は、経済活動ではなく、人間活動です。いくら時間と労力をさいても、懐からお金は出ることはあれ、入ってくることは決してありません。資本主義社会ではライバルを蹴落として資本を増やしていくことが世の中の主な義です。

主な義に反することに時間をかけていると、「バカ」と呼ばれます。しかし、人間主義という視点の同窓会活動では、この「バカ」みたいなことがいかに人間として重要であるかを気付かされます。

 

そう、日本人が日本人として混沌とした世界で生きて抜いていく為に必要なことは、こういうことなのかもしれません。日本人の価値観を「蒸留」し、得られたスピリッツを再確認すると、人間主義に行き着くのではないでしょうか?

人間と資本、大事なものはどっちかと聞かれると、ちょっと考えて「人間」と答えるのが日本人。

じゃぁ、実践しようではありませんか。

 

37年もの間、途絶えることなく青年江原会が祭に参加している理由。

青年江原会の活動にズボッと足をふみこみ、純粋に感じてみて下さい。

平成24年3月10日 会長退任にあたり寄稿

第31代青年江原会会長 片岡恵一郎(平成元年卒、高41回卒)